胸部X線検査で異常を指摘された方へ
胸部X線検査で要再検査、要精密検査と判定された方は必ず医療機関を受診して下さい。特に結核、肺がんを除外する必要があります。
結核は、日本でも次第に減っていますが、先進国では最も罹患率が高く、世界では中程度の流行国になります。職場、学校、医療機関、高齢者施設などでの集団感染が続いており、結核は年間に約2万人が発病する一般的な疾患です。結核に特徴的な症状はありませんが、全身症状としては、咳、痰、全身倦怠感、発熱、体重減少などがあります。初期には咳や痰もなく、周りにうつすことは少ないですが、発見が遅れて咳が出始めると、周りに感染させるようになります。
結核の早期発見のために、健康診断の胸部X線検査で異常が指摘された場合は、呼吸器内科を受診して下さい。また、胸部X線検査で異常がなくても、咳、微熱などの症状が2週間以上続く場合も、必ず呼吸器内科を受診することを心がけて下さい。
参考資料
「結核について」公益財団法人結核予防会
http://www.jatahq.org/about_tb/index.html