健康診断について

高血圧を指摘された方へ(収縮期血圧140mmHg以上、又は拡張期血圧90mmHg以上)

①収縮期血圧160mmHg以上、又は拡張期血圧100mmHg以上の方は、至急、医療機関を受診してください。

②収縮期血圧140mmHg以上(160mmHg未満)、又は拡張期血圧90mmHg以上(100mmHg未満)の方は、生活習慣の改善をして1ヶ月から3ヶ月後にかかりつけの医療機関で再検査を受けてください。ただし、糖尿病、慢性腎臓病、心血管病を持っている場合や、他のリスクを3つ以上持っている場合には至急かかりつけの医療機関を受診してください。

望ましい血圧レベル(収縮期血圧120 mmHg 未満かつ拡張期血圧 80mmHg 未満)の人と比べて、①に該当する方は約5倍、②に該当する方は約3倍、脳卒中や心臓病にかかりやすいことがわかっています。①に該当する方は、至急かかりつけの医療機関を受診してください。②に該当する方は、減量(太っている人や以前より体重が増えた人)、適度な運動、禁煙、お酒を減らす、減塩、野菜を多くして果物も適度に食べるなど、生活習慣の改善を実行した上で、1ヶ月から3ヶ月後にかかりつけの医療機関で再検査を受けてください。ただし、糖尿病、慢性腎臓病、心血管病(心臓や血管の病気)をもっている場合や、他のリスク※を3つ以上もっている場合には、この血圧の状態が続くと脳卒中や心筋梗塞を起こすリスクが高いと言えますので、至急かかりつけの医療機関を受診してください。

※「他のリスク」とは、以下の心血管病の危険因子を指します。
□ 高齢(65 歳以上)
□ 喫煙
□ 脂質異常症(HDL<40mg/dL、LDL≧140mg/dL、TG≧150mg/dL)
□ 肥満(BMI≧25)(特に腹部肥満)
□ メタボリックシンドローム
□ 若年(50 歳未満)発症の心血管病の家族歴

生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)の対策について、厚生労働省のホームページ(下記のリンク)で説明しています。こちらも参考にして生活習慣の改善に取り組んでください。

http://www.smartlife.go.jp/disease/

参考資料
厚生労働省健康局(2013)「標準的な健診・保健指導プログラム(改訂版)」